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「ユー・キャン・テル・ザ・ワールド」 You can tell the world
 
 軽快な十二弦ギターのコードストロークがいかす、爽やかな歌。この歌でこの偉大なデュオが、真の意味でサイモン&ガーファンクルとして世に出てきたのです。記念すべき第一曲。
 
 ゴスペル・フォークと呼ばれているように、フォークミュージックのメロディと伴奏にのって、神と会話する喜びを「世界に告げよう」というもの。
 
 ファースト・アルバムでは、オリジナル作品は5曲のみで他は、このデュオにぴったり合いそうな良質の作品を選び録音されました。
 
 それにしても、二人の息のあったハーモニーは圧巻です。カバーバージョンであっても、彼らはまるで自分たちのオリジナルのように手慣れた様子で歌っていることに、いまさらながら驚きます。

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「昨日見た夢」 Last night I had the strangest dream

 バンジョーが加わって、どこかウェスタンフォーク風な雰囲気。のどかでそしてやはり美しいデュエットが栄える作品です。
 
 のどかな雰囲気と対照的に、詩の内容はとても考えさせられます。
 
 Last night I had the strangest dream
 昨日私は奇妙な夢を見た
 I ever dreamed before
 前にも見たことのある夢
 I dreamed the wolrd had all agreed
 全世界が合意した夢だ
 To put an end to war
 戦争を終わりにしようという
 I dreamed I saw a mighty room
 夢の中では巨大な部屋が現れ
 The room was filled with the men
 多くの人々が溢れている
 And the papter they were singing said
 人々が調印した書類にはこう記載されていた
 They'd never fight again
 もう二度と戦争をしない と
 
 二番では、この書類のコピーが何百万枚も印刷され、人々が皆手を握り合い会釈し、偉大な宗教家が祈り、道の人々は皆輪になり踊り、そして銃と軍服を、地に投げ捨てる、感動的な光景が歌われてます。
 
 このシリアスな内容と、サイモン&ガーファンクルの美しい歌声が驚くほどマッチしています。ポールの作った歌ではありませんが、ぜひこの二人のハーモニーを聞いて頂きたいです。美しく感動的ですよ。
 
 この曲について書くために先ほどから何度も聞いていますが、正直告白すると、聞いていて涙がこぼれそうになりました。
 
 そして、なんだかあの名曲を思い出しませんか? ジョン・レノンの「イマジン」を。
 世界は全く変わっていない。困ったものです。

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