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「サウンド・オブ・サイレンス」オリジナルバージョン
 
 
 S&Gの歌の初体験は、どの歌ですか?
 私は「サウンド・オブ・サイレンス」です。小学校6年の時に、ラジオで初めて聞きました。ベスト10で第1位になっていた頃です。
 
 英語もわからない時期だったので、意味もわかりませんでした。でも、子供心にも、なんだかいい曲だな、と感じました。
 
 この歌、世界で大ヒットしたわけですが、発表されたのはオリジナルではありません。
 
 オリジナルは、彼らの第一作アルバム「水曜日の午前3時」に収録されたものなのです。ここでは、ポール・サイモンのギターだけの伴奏で静かに歌われています。
 
 アルバム発表後、プロデューサーの発案で、オリジナルバージョンの歌やギターの部分はそのままにして、別トラックでエレキギター(死語?)、エレクトリックベース、ドラムなどを新たに加え完成したのが、よく知られている「サウンド・オブ・サイレンス」です。確かにずっと派手になりました。
 
 そして、二人には知らされることなく、リニューアルバージョンが、発表され大ヒットしました。ポールは、英国に留学中で、ヒットの事実を後で知ったといわれています。
 
 この詩は、静寂の音、という非常に難解なテーマです。英語がわからなかった小学生当時も、少しだけわかるようになった今でも、完全に理解はできていない難しい内容。たぶんこのまま死ぬまで謎のままでいるんだろうな、と思います。
 
 と、詩の内容はともかく、この歌の魅力は、、、、。
 私はポールサイモンの単純な低音フレーズだと思っています。ガーファンクルのリードに合わせて歌うポールのメロディです。ちゃんとハーモニーになっているのが驚き、そして新鮮。
 
 ヒットに結びついたけど、私はロックバージョンの方よりも、オリジナルの方が好きですね。「サウンド・オブ・サイレンス」は、このアルバム版で既に完成しています。呼吸がぴったりと合った絶妙なハーモニー、ポールの秀逸なギター。あとでヒットした時に添えられた電気楽器類は、不要では?と思ってしまうほどの完成度の高さ。
 静寂の音というタイトルにこちらの方がふさわしい、そんな気がしていますが、皆さんはどうでしょうか?
 (歌詞の意味等は、アルバム「サウンド・オブ・サイレンス」版の解説をご覧下さい)  

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