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7時のニュース〜きよしこの夜 7 O'clock News/Silent Night
  
 これはサイモン&ガーファンクルの作品というわけではありませんが、珍しいので取りあげておくべきでしょう。
 
 夜7時のニュース。ラジオ放送ですね。早口の英語で、アナウンサーが弾丸のようにしゃべりまくっています。
 
 大学時代英語学科に二年だけ在籍していましたが、音声演習授業で「FENのニュースを聞き取れるようになれば、一人前だ」と言われて一所懸命聞きましたが、挫折して結局ものにはなりませんでした。
 
 卒業して数年後、翻訳・外国語教育の会社に1年だけ務めた時に出会ったケリー伊藤氏(テリーではありません、PlainEnglishを提唱していて、著書もある実践英語教育者)に、FENなどを聞いて英語をマスターしてはだめだ。あれは米軍兵がアナウンサーを担当しているから、標準英語ではない、と教わりました。目からウロコが落ちるとはこのこと。
 
 という話はともかく、7時のニュースでは、上院議会で法案討議の内容、コメディアンの死亡、住宅開放デモ行進、殺人事件の裁判、ヴェトナム反戦運動関連の騒動、反戦運動に対するニクソン氏のコメントなど、社会的テーマがわずか2分間に述べられています。
 
 これ聞き取れる人は、TOEICで高得点をとれるでしょう。
 
 この社会的テーマのニュースにかぶせて、きよしこの夜を歌うという、斬新な試みは、アルバム発売当時も珍しがられたと思います。
 
 歌についてのコメントはしません。本当に単純にサイモン&ガーファンクルが、きよしこの夜をピアノの伴奏で歌っている。それ以上の説明は必要ありません。
 
 二人はこの作品で何を語りたかったのか?その判断は、私たち一人一人にゆだねられているかもしれませんね。

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